自己愛について考えた。
「自己肯定感」という言葉をよく聞くようになったと思うのだが。
自己肯定感とは、自分そのままを認め、肯定しているかということだと私は認識している。
個人的な話になるが、自分は自己肯定感が低いと認めているし、自分を愛したいけど愛せていないと思う。
昔から自分のことが嫌いだったから。今でも好きとは言い難い。(これ書くのしんどいな)
最近は徐々にマシになりつつあると思ってますが。
こういった内容の記事を書くのは恥ずかしいし、書いてて気分の良いもんじゃないので、
文章にしようか迷ったのですけど、
エーリッヒ・フロム著、『愛するということ』 THE ART OF LOVINGを読んだ理由に繋げられないので書きます。
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/03/25
- メディア: 単行本
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そもそも恋とか愛とかよく言いますけど、愛ってなんだ?愛するとは?
私自身、愛するということが正体不明のままなのです。とても未熟。
結構、いやかなりハードルの高い境地なのでは?と思います。
好き、はわかる。
でも、愛は曖昧で、正体がわかってない。
恋と愛を横並びにして見ることが多いけど、恋と愛なんて並べられるもんじゃないなと。
だって全くの別物。
愛するということは技術だと云う。
技術には、知力と努力が必要で
技術には、習練を積むことが必要。
・・と、最初はなかなかピンとこない表現だったのですが。
そうか。技術であるならば、学ばなければ、身につけようとしなければとても理解できるものじゃないって事なのだ。
兄弟愛、母性愛、自己愛、神への愛など、愛にも種類があると
一番理解しやすかったのは母性愛、つまり母親が我が子を愛すること。無条件で与えられる愛。
たぶん実際に母から愛を与えてもらった経験・自覚があるから、知っているという感じ。
ああそうなんだ、愛とは
自分の経験によって知覚するものなんだ。
だから愛なんて言葉で人から説明されたってわかりっこないわけ。
この本を読んでも、自己愛を高める?ような具体的な方法がわかるわけではないけれど、
愛は自分が努力しなければ、積極的に生活の中で意識しなければ身につけることができないことはわかった。
簡単じゃない。
ずいぶん前に、「自分自身を大切にできない人は、他人を大切にすることはできない」という言葉を聞いたことがあって、
かなり刺さって、ずっと憶えている。
愛のことだった。
「もし自分自身を愛するならば、すべての人間を自分と同じように愛している。他人を自分自身よりも愛さないならば、ほんとうの意味で自分自身を愛することはできない。・・・」マイスター・エックハルト
自己肯定感と自己愛は厳密には違うものだけど、
どちらも自分なりに積んでいきたい。
この本が書かれてから30年以上経つらしいが現代にも通用するのがすごい。
また3年後、5年後、10年後などに定期的に読み返したいと思う本。